2025年３月期 決算短信の要約
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古河電気工業の2025年3月期決算は大幅な増収増益となりました。売上高1兆2,018億円(前期比13.7%増)、営業利益471億円(同321.6%増)と、電装エレクトロニクス事業や機能製品事業が好調でした。自己資本比率も34.6%に改善し、財務体質が強化されています。次期も増益基調を維持する見通しで、株主還元も強化されています。
主な事業セグメント
古河電気工業株式会社の主な事業セグメントは、インフラ、電装エレクトロニクス、機能製品、サービス・開発等です。インフラセグメントでは光ファイバ・ケーブル、エネルギーインフラ製品を、電装エレクトロニクスセグメントでは自動車部品や電装エレクトロニクス材料を、機能製品セグメントではデータセンタ向け製品等を扱っています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2025年3月期の連結業績は、売上高が1兆2,018億円(前期比13.7%増)、営業利益が471億円(前期比359億円増)、経常利益が486億円(前期比383億円増)、親会社株主に帰属する当期純利益が334億円(前期比269億円増)となりました。増収増益の主な要因は、電装エレクトロニクス事業での自動車部品の増収や、機能製品事業でのデータセンタ関連製品の増収、高付加価値製品の拡充、生産性改善、販売価格の適正化などです。
貸借対照表の変化
資産合計は前期末比20億円増の9,870億円となりました。主な増加は現金及び預金111億円、受取手形・売掛金及び契約資産149億円、棚卸資産114億円です。一方、投資有価証券は329億円減少しました。負債合計は131億円減の6,137億円、純資産合計は151億円増の3,733億円となりました。自己資本比率は1.3ポイント上昇し34.6%となりました。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは598億円の収入(前期比279億円増)となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは72億円の支出(前期比176億円減)、財務活動によるキャッシュ・フローは442億円の支出(前期比348億円増)となりました。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は661億円(前期末比130億円増)となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の連結業績予想は、売上高1兆2,000億円(前期比0.1%減)、営業利益530億円(同12.5%増)、経常利益520億円(同7.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益360億円(同7.9%増)を見込んでいます。情報通信ソリューション事業・機能製品事業でのデータセンタ関連製品の売上増や、高付加価値品の増産・拡販、生産性改善等により増益を予想しています。
株主還元
2025年3月期の期末配当は1株当たり120円を予定しています。これは前期の60円から倍増となります。2026年3月期の配当予想も1株当たり120円としており、配当性向は23.5%を見込んでいます。
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