〔NY外為〕円、148円台前半(18日朝)
【ニューヨーク時事】週末18日午前のニューヨーク外国為替市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)による早期の利下げ期待が強まる中で円買い・ドル売りが優勢となった流れを引き継ぎ、円相場は1ドル=148円台前半に上伸している。午前9時現在は148円30~40銭と、前日午後5時(148円56~66銭)比26銭の円高・ドル安。
FRBのウォラー理事は17日の講演で、トランプ政権の高関税政策によるインフレへの影響が一時的で、景気や雇用が減速するリスクを踏まえれば、今月末の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利下げ再開を決めるのが妥当との見解を示した。これを受けて早期の利下げの可能性が意識され、海外市場では円買い・ドル売りの流れが優勢。ニューヨーク市場に入ってからもこの流れが継続した。ただ、日本の参院選を週末に控えて与党の苦戦が伝えられる中で財政悪化懸念も高まっており、円は148円台前半で伸び悩んでいる。
ベセント米財務長官は18日の朝方、関税措置を巡る対日交渉について「合意を急ぐより良い合意の方が重要だ」とSNSに投稿。「日米間の互恵的な貿易合意は可能な範囲内にある」とも述べたが、円相場の反応は限定的となっている。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1650~1660ドル(前日午後5時は1.1592~1602ドル)、対円では同172円90銭~173円00銭(同172円21~31銭)と、69銭の円安・ユーロ高。(了)
時事通信
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最終更新:7/18(金) 22:35