「高収入だったが考えずに浪費していた。年100万円でも貯めていれば……」64歳男性の今の不安
金融庁の報告書に端を発して話題となった「老後2000万円問題」など、老後の心配事といえばやはりお金ではないでしょうか。もっと出世しておけばよかったと現役時代に後悔を持つ人もいるようです。
現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、新潟県在住64歳男性のケースをご紹介します。
◆回答者プロフィール
回答者本人:64歳男性
同居家族構成:本人、妻(61歳)
居住地:新潟県
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:650万円
現在の資産:預貯金500万円、リスク資産500万円
これまでの年金加入期間:国民年金470カ月、厚生年金415カ月、個人年金保険360カ月
◆現在受給している年金額(月額)
老齢年金(国民年金・厚生年金):11万5000円(繰り上げ受給)
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):個人年金保険6万6000円
配偶者の年金や収入:給与収入150万円(自営業、年額)
◆「年金だけでは毎月足りない」
今回の投稿者は、老齢年金を繰り上げ受給している64歳の男性。現在の年金額について満足しているか、の問いに「どちらでもない」と回答。
その理由として「まだもらいはじめたばかりなので何とも言えない」と語っています。
ひと月の支出は「約40万円」。年金だけでは「毎月足りない」と回答されています。
◆「レジャーなどの余暇費用をあまり使わなくなった」
年金で足りない支出については「自営業で得た収入で補填(ほてん)」しているという投稿者。
年金以外に年間「300万円ほど」の収入があると言います。
年金生活においては節約のために「まだ特に工夫をしていることはない」そうですが、現役時代と比べて「レジャーなどの余暇費用をあまり使わなくなった」ため自然と支出は抑えられている様子です。
◆「病気や介護が必要な状況になったときに、今の貯金と収入で足りるのか不安」
現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「もっと、貯金をコツコツとしておけばよかった。それなりに高い年収だったが、考えずに浪費していた。その中から年間100万円でも余分に貯めていれば、老後の心配はなかったと思う」と回答。
今の生活での不安については「やはり病気になったり介護が必要な状況になったりしたときに、今の貯金と収入で足りるのかという不安はある」とコメント。
一方で現役時代と比べ「時間が比較的自由である」点が老後のいい点だと語られていました。
※本文カッコ内の回答者コメントは原文に準拠しています
※エピソードは投稿者の当時のものです。現在とはサービスや金額などの情報が異なることがございます
※投稿エピソードのため、内容の正確性を保証するものではございません
あるじゃん(All About マネー)
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最終更新:7/19(土) 20:05